2017年05月03日

茶色い来客者

昼間は酷暑だったが夕方から雨が振り涼しくなった。だが、部屋の中は昼間熱せられた暑さがこもっており、窓を開けていてもなかなか涼しくならない。そこで廊下側のドアを開けると勢いよく風が通り抜け、一気に涼しくなった。
「おお、気持ちいい」

数分後ドアを閉めた。
「ん・・・?」
部屋の中に茶色くパタパタと飛び回る虫がいる。
「蛾か・・・・」

蛾は明るい光に寄ってくる。部屋の電気にひきつけられ入ってきてしまったようだ。部屋の電気を消して真っ暗にし、もう一回廊下側のドアを開けてしばらく放置した。廊下の明かりに誘導する作戦だ。

もう廊下の明かりへ飛んでいっただろうとドアを閉め、電気をつけて何の気もなくしばらく床に座っていると、脚がモゾモゾとコソばくなった。部屋にはアリがたくさん大活躍しているので、このようにアリが足元に這い登ってくることがよくある。立ち上がってズボンをパタパタはたくと、ズボンの中から落ちてきた虫はアリではなく、ゴキブリだった・・・・。

「ウキョ!」、若い頃なら飛び上がっていたかもしれないが、オッサンになったいま、驚くことすらメンドくさく、「ああ・・・」と小さく嘆息し、ボンヤリとゴキブリが走り去るのをただただ見つめていた。先程部屋に入ってきた蛾だと思った虫とはゴキブリだったようである。

そのゴキブリは、普段見かけるような細長い形ではなく丸いコインのような形で、素早く走り回るだけではなくパタパタと自在に飛び回り、さらにはホバーリングするかのように羽をパタつかせながら走るという高等テクニックまで身に着けている芸達者な奴である。あまりの素早い動きを老いた眼で追うことだけで大変で、新聞紙を丸めて握りしめたところで退治できそうにない。

しばらく動き回るゴキブリをほうっておくと、床の都合のいい場所でピタリと動きを止めた。チャンスである。乾いた雑巾をムチを振るうが如く振ってかぶせると、逃げられることなく雑巾の中に入った。雑巾もろとも掴んだまま廊下に出て雑巾を振ると、ゴキブリは勢いよく走り去っていった。潰れることなく生きていたようである。なんという生命力。

部屋は平和を取り戻した。
「――招かざる客」
しかし考えてみれば、自然というのは、画に描かれた美しい風景ではなく、いろんな生命がうごめいている混沌とした状態であろう。この招かざる客もニンゲンにとって迷惑な存在であっても、自然ににとっては重要な存在なのかもしれない。排斥するればいいというわけでもなさそうである。

合掌 南無阿弥陀仏

posted by 逍遥居士 at 19:25| Comment(0) | 徒然なるエッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月17日

ソンクラーン 2017

一年で一番最大の行事であるソンクラーンが終わった。暑かった日は13日の日中だけで(夕方から雨)、14,15日は曇り時々雨の涼しい天気になった。外出しなかったので水掛け合戦が賑わっていたかどうかわからないが、今だ前国王の服喪期間ということもあるし、軍事政権の交通規制の強化ということもあるし、水に濡れるには寒し、それほど盛り上がったのではないだろうか。

今日も一日中の雨。

南国ならではの雨が突如降ってサッととやんで青空が戻るというものではなく、一日中雨がしとしと降り続いている。ソンクラーンに入る前は日中の気温は40度近くもあり、バイクで外出し信号待ちで影のないところに停車すると暑さで卒倒しそうになったが、今は寝ているとき肌寒く感じる気温である。今年はもう雨季に入ったのだろうか。

posted by 逍遥居士 at 18:30| Comment(0) | パワーニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月26日

駐車場のニワトリ

市場の駐車場でニワトリがウロウロしていた。
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道に落ちているゴミ(エサ)を探してついばんでいる。

野良犬ならぬ野良鶏だろうか。いやそんなはずはない、飼い主は必ずいるはず。ニワトリは毛並みもよく、人が近づいても物怖じしない。売ったらそこそこの値段で売れるはず。そんな貴重なニワトリを飼い主は簡単に手放したりはしない。
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駐車場には人々が行き交っているが、不思議なことにニワトリに目を向ける人は誰もいない。まるでこのニワトリが自分だけにしか見えていないかのようである。「どこどこさんのところのニワトリよ」とか、「あら、かわいいわね」とか、「変なものを食べてお腹を壊しやしないだろうか」などと、誰もまったく気にしない。

東京でアニメのキャラクターのコスプレをしている女性がいても誰もまったく気にしないだろうが、もし、この駐車場にコスプレ女性がいたら、みんなジロジロ見るだろう。それと同様、東京のショッピングモールの駐車場でニワトリがウロウロしていたらみんな不思議がり気にかけるだろう。当たり前は、人にモノを見えなくさせる術を身に着けているらしい。

ニワトリの抱える「自由への欲求」の気が済んだら、飼い主のところへ大人しく戻っていくのだろうか。経済至上主義、合理主義、拝金主義がはびこるこのせせこましい世の中、こんな意味不明なニワトリがもっとたくさんウロウロしていたら、人は多少なりとも病んだ心が慰められると思うのだが。

posted by 逍遥居士 at 20:29| Comment(0) | パワーニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月19日

ストレートSince

チェンマイ市内の「シンスGO」、シンスのありそうなエリアはほとんど歩き尽くしてしまった感がある。もう見つかりそうもない・・・・という悲壮感を感じてきた。せめて70年台から現在までのシンスを隙間なくコンプリートしたいのだが、まだ隙間だらけである。

ローカルな店にはシンスはほぼなく、ちょっと西洋を気どった店にシンス発生率が高いのだが、特に、シンス発生率が高いのはなんといっても「入れ墨屋(TATOO屋」であることがだんだんわかってきた。そもそもチェンマイのような小さな町に、なぜこれほど入れ墨屋が多いのだろうか。考えてみれば不思議である。美容クリニックのような店にボトックス云々と書かれている店も多いが、将来的には美容クリニックでの「レーザ入れ墨消し治療」は確実に増えていくだろう。どうせ若気の至りで入れて、落ち着いた年齢に達して消したくなるのだろうから。将来の成長産業の一つである。

ポーカーにおける決まり手、ストレート(5枚連続)の紹介。

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1991年シンス 『レストラン』

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1992年シンス 『マッサージ屋』

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1993年シンス 『入れ墨屋』

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1994年シンス 『入れ墨屋』

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1995年シンス 『散髪屋だったかな・・・、忘却』

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2017年01月10日

手打ち中華拉麺

チェンマイゲートの近く、旧市街をワットチェディルアンの方へ向かっていくとサイアム銀行があり、その対面にある新しい中華料理の店である。手打ち麺の店らしい。
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物珍しさもあって入ってみた。店の中はガランとしていて客は誰もいない。『清湯肉面』というのを注文した。やる気のなさそうなオッサンが店の前に立ち、小麦粉をこねだした。もうすでにできている麺があるのかと思いきや、客が注文してから麺を作るようである。

まな板の上で小麦粉の塊をこねて叩き、手で伸ばしていく。二つに折りたたみ、それをまた折りたたみ、また折りたたみと伸ばしていくうちに、細い麺ができるようである。こういうパフォーマンスは見ていて楽しいが、衛生状態のいい日本で育った者からしてみれば、「あのオッサンちゃんと手を洗ったんだろうか」とか、「道路沿いの外に置き放しのまな板の上は埃にまみれているんじゃなかろうか」とか、いろんな懸念が頭をよぎる。

十数分ほど待つと拉麺が運ばれてきた。
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味は悪くない。タイのクイティオ、日本のラーメンとも違う本場の味である。注文するときSサイズ、LサイズをたずねられSサイズを選んだが、麺の量が多い。タイはお上品に麺の量が少ないが、さすが大食いの国中国の麺のことだけあって満腹にしてくれる。Sサイズ60バーツと、普通のクイティオよりは高いが、チェンマイにある日本式ラーメン屋より安い。そして何より麺がウマい。

店は客が少なく、いつ「閉店ガラガラ」になってしまうかわからないので、興味がある方はその本場の味を試してみて欲しい。

posted by 逍遥居士 at 20:26| Comment(0) | パワーニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月06日

Since70年代

チェンマイの町をシンスを探してブラブラしてわかったことは、そうそうシンスに出会えないということ。町は観光地ということもあって看板は至るところにある。町で特に多い業種、ホテル、ゲストハウス、旅行代理店、レストラン、コーヒーショップ、マッサージ店、コンビニ、薬屋、洗濯屋・・・・。ローカルな店はシンスを掲げていない。シンスを掲げる店はちょっと気取った店である。1日歩いて3つくらいしか見つからないが、シンスを見つけるとその店の歴史を想像できる。「よく頑張ってつづいているなあ」と。

今回は1番古いシンスである1970年代のシンスの紹介。

@栄えある一番古いシンス。Since1973
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タイでチェーン展開しているレストランである。このレストランの1号店が1973年なのか、この写真の店が1973年か不明。

ASince1975
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旧市街堀沿い北側にあった食堂。40年以上続く食堂は珍しい。店は改装されていて新しかった。

BSince1976
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ナイトバザールにあったシンス。看板はあったが店を見るのを忘れてしまった。1976年にナイトバザールがあったのだろうか? 

1970年代以上。

posted by 逍遥居士 at 18:05| Comment(0) | パワーニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月02日

正月 2017年

新年、あけましておめでとうございます。

チェンマイは乾季のシーズンで雨がほとんど降らないはずなのに、正月そうそう雨。ドーッと降って、カラッとやむタイプの熱帯性の雨ではなく、しとしと一日中やむことなく降り続いた。

よって外出できず。

飯だけは食べに行かねばならないので、この季節にカッパを着用してバイクに乗った。冷たい風を警戒し、完全武装で寒さを防御。仕事が休みでよかった。こんな日は、ただでさえ薄弱な労働意欲がさらに萎えてしまう。なんかウマイものが食べたいなあと思っていたけど、雨降りで寒いのでいつもと同様質素な食事。いやいつも以下のまずしい食事。正月という華やかさはなし。江戸時代の庶民よりは贅沢をしているだろうと思うことで自分を納得させる。江戸の人はご飯と漬物ぐらいしか食べていなかったのだから。

明日は晴れたら、シンスGOに出よう。町に出てSince探しだ。シンスGOをしていて困ることは、知り合いに会ったとき。「何してるの?」聞かれて、「シンスGoをしているんだけど」というと、「え??」と気まずい空気が流れる。誰も知らない。一通り説明するのが面倒である。多分、チェンマイでシンスGoに興じている奇特な人は自分ひとりであろう。誰がチェンマイでシンスGOプレイヤー第二号となるのだろうか。この意味のないナンセンスな遊びに喜びを見いだせる人とは仲良くなれそうである。街でバッタリ「おっ、貴方もSinceを探していましたか」と話してみたい。無意味なことから意味を見いだせる人は賢者に違いないのだから。

posted by 逍遥居士 at 00:05| Comment(0) | パワーニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする