スペインかぜは、1918年から1920年までの3年間、世界でパンデミックを起こしたインフルエンザである。世界人口の四分の一、5億人が感染し、死者数は2000万から1億といわれている。(当時の世界人口は20億人ほど)。
日本では約2300万人が感染し、死者数は約40万人。(当時の日本の人口5600万人ほど)。
感染者が急激に増える時期が2度あり、ほぼ収束するのに約2年、完全に収束するのに3年がかかった。
要するにコロナ騒動も2,3年我慢すれば、過ぎ去るということである。
が、現在の世界人口80億とすれば、感染者が2割から5割とすれば16億から40億、死者数は8000万から4億はでるということ。今の感染者数といっているのは、ほんの序曲に過ぎない。本番はこれからである。
いまは各国、鎖国化して、都市封鎖とかやっているが、経済の体力がどこまでもつことか。小国がインフレを起こし、ドミノ式に広がって、全世界超インフレになるかもしれない。もう一つの問題、食の問題、日本は食糧自給率が半分以下、輸入できなくなると戦時中のような飢餓状態になる。そのためおのおの畑で家庭菜園をしたり、保存食をつくったりして自衛したほうがいいだろう。
そもそもである。いまのマスコミの論調は、コロナウィルスによって秩序を乱されたということが前提だが、世界のゲーム設定のそもそもがおかしくないだろうか。世界のトップの62人の富裕層の総資産が、所得の低い層半分の総資産と同じだというし、世界の富の82%が1パーセンとの富裕層が独占しているともいう。こんな条件設定で人生というゲームを始めたとき、もう生まれによってほぼ勝敗は決まってしまう。さらに政府は金持ち優遇政策に余念がなく、消費税を上げて、法人税を下げる。さらに日銀がETFで何兆も金を入れて株を買い支える。政府のやることは支援者の金持ち友達を優遇するだけだ。税制も45年前の所得税は累進課税により最高税率75%あったが、現在は45%になっている。もっと言えば、本当の金持ちはタックスヘイブンのパナマ、ケイマン諸島に逃げられる。
コロナによって社会システムは秩序を失ったといわれるが、そもそも、資本主義のシステムが不条理で不公正である。そんものにコロナ以後も乗っていかなかれればいけないと考えると、大多数の貧困層の人たちはコロナ中も地獄、コロナ以後も地獄である。文化的な生活をどうやって送ればいいのか。
原発の核廃棄物の問題であったり、大量のゴミ問題であったり、森林破壊の問題であったり、最近ではマイクロプラスチックの問題であったり、ーー空気汚染、水質汚染、土壌汚染、コロナ云々と怯えているが、そもそもの人の生き方がおかしくないだろうか。いっちゃいけないことだが、地球上に人間が80億もいるというはどうなのか。自然環境とバランスをとれるのは10億ぐらいではないのだろうか。
コロナにかからないように気をつけようではなく、人の生き方、死を前提として、いかに生きるか、生きている間に何をしなければならないのか、そういうことが問われているように思える。地球の年齢は50億年、寒冷化も温暖化もしてない、植物が酸素を供給し人間が住める環境なんてほんのわずかの間だけである。地球がちょっとくしゃみをすれば人間なんて吹き飛ばされる弱小の存在である。そんな奇跡の上にわれわれは乗っかって生きさせてもらっているという、その当たり前の理解が必要なのではないだろうか。
人間、謙虚になろうよ。金だとか、テクノロジーだとかいって浮かれていないでさ。
2020年04月06日
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